ダイレーションの頻度
直径の異なる5種のダイレーターを使用し、徐々に膣を拡張していきます。
7〜10日前後でワンサイズずつサイズの大きいものへと拡張していき、最終的は最大サイズ(5号)を使用します。
サイズアップの際は、元の小さいサイズを30分挿入して、大きなサイズに入れ替えて30分更に拡張します。
2、3日続けると大きなサイズのダイレーターがスムーズに挿入できるようになります。それを繰り返し行い、1号〜5号まで拡張します。
術後3ヶ月は1日2回(1時間)実施して下さい。
その後、数ヶ月は1日1回(1時間)そして週に2〜3回へと回数を減らしていきます。
このスケジュールは年齢や性交渉の相手など、個人で異なります。
※過去は6号までありましたが、現在は5号までになりました。
ダイレーションの準備
1.ダイレーション前に排尿を済ませ、抗菌石鹸で手をきちんと洗って下さい。
2.ダイレーター、潤滑ゼリー、ビタディン、防水パッド、生理食塩水(精製水)、綿棒(大)、
ゴム手袋、注射器(又は膣洗浄ポンプ)、コンドームを準備して下さい。
3.ベットの上に防水パッドを敷き、その上に横になり、リラックスして下さい。
4.腰幅に足を広げ、膝を約45度に曲げ、開きます。
5.膣を生理食塩水(精製水)にビタディンを2、3適垂らした液を膣洗浄ポンプで吸い取り、膣内に流して清潔になるまで洗浄します。
※S字法の方はビタディンを使用せずに、生理食塩水のみで洗浄してください。
ダイレーション開始
1.開始前に膣周辺の筋肉をリラックスさせてほぐします。
ゴム手袋を装着し、潤滑ジェルを塗った人差し指を挿入して膣筋力で指を締め付けて下さい。
2.ダイレーターにコンドームを装着し、潤滑ジェルをダイレーター全体に均等に塗り、ゆっくりと挿入します。
そのまま形成された膣の深さの位置で1時間ダイレーションを続けて下さい。
※痛いからといってダイレーションを注視しないで下さい。
ダイレーション作業を怠った場合、膣が閉鎖されてしまい、最悪の場合は再手術が必要になります。
患部の洗浄方法
1.ゴム手袋を装着します。
2.生理食塩水(精製水)にビタディン(ヨードチンキ)を混ぜた液を注射器(膣洗浄ポンプ)で吸い、クリトリス周辺に掛け流したあと、膣内を2、3回洗浄します。
3.生理食塩水(精製水)を綿棒(大)とコットンボールに染み込ませ、クリトリスと膣の外側をなぞるように洗浄して下さい。
4.患部の水分をガーゼで軽く押すように拭き取って下さい。
5.完治するまで(約3ヶ月間)ダイレーション後は、潤滑ゼリーを洗い流し、コジティン(抗菌軟膏)、ミボー(炎症、化膿軟膏)を塗って下さい。
6.ダイレーション後はおりもの、出血が下着に付着しないように生理ナプキンを装着して下さい。1日2〜3回はナプキンを取り替えて細菌が繁殖しないよう、十分に気をつけて下さい。
ダイレーション用品一覧
①生理食塩水(精製水) ②ビタディン(ヨードチンキ) ③コットンボール
④膣洗浄ポンプ ⑤コンドーム ⑥ミボー軟膏 ⑦コジティン軟膏
⑧潤滑ジェル ⑨ピンセット ⑩綿棒(大) ⑪ゴム手袋 ⑫吸水シート
⑬抗菌トレイ
帰国の際に購入して持ち帰るダイレーション用品(約30,000円)
②ビタディン(ヨードチンキ) /5本 ③コットンボール(大) /1袋
④膣洗浄ポンプ / 1個 ⑥ミボー軟膏 / 2本 ⑦コジティン軟膏 / 12本
⑧潤滑ジェル /60本〜80本 ⑩綿棒(大)/ 5袋〜10袋
⑪ゴム手袋 / 1箱 ⑨ピンセット / 1本 ⑬抗菌トレイ / 1個
日本で準備できるダイレーション用品
①生理食塩水(精製水) ⑤コンドーム ⑫吸水シート
帰国後にすぐ使用ができるよう、事前に購入しておくことをお勧めします。
アマゾンや楽天などで業務用購入するとお得です。